少し前に訪問したお店の記事となります。
私は昔から「料理」というものが好きで、食べる・作るだけでなく料理関係の本や番組を見ることが多いです。特に、海外の料理番組は感性や考え方が日本人と異なるため見ていて非常に面白いです。
Netflixで放映されてるアグリーデリシャスという番組があります。デイビット・チャンというシェフがホストを務める料理番組です。デイビット氏はニューヨークで「モモフク」というブランドでレストランチェーンを手掛けており、「Momofuku Noodle Bar」はアメリカでにおけるラーメンブームの火付け役です。そんなデイビット氏が色々なジャンルの料理について議論をしていく番組です。そのアグリーデリシャスで「ピザ」の回があります。そもそもピザはアメリカ料理なのかイタリア料理なのか、という議論から番組は始まり、アメリカ式のピザを食べ、次はイタリアのナポリビザを食べ、アメリカのピザチェーン「ドミノピザ」を食べ・・・それぞれの良い点に気が付きながら話は進んでいきます。番組終盤、ナポリピザ協会の会長が出てくるのですが、近年は日本におけるナポリピザの進歩が目覚ましいとい話になります。そして、最後に紹介されたレストランが「聖林館」です。話が長くなりすぎましたね・・・
店内は薄暗く、2Fと3Fが客席になっています。また、1席だけですが1Fにテラス席もあります。1Fのキッチンではアグリーデリシャスに出演していた柿沼シェフもいらっしゃり、テンションが上がります。
メニューは非常に少なく、ピザは「マルゲリータ」と「マリナーラ」しかありません。今回はピザ2種と「カプレーゼ」をオーダーしました。
カプレーゼ
トマト・モツァレラ・バジル・オリーブオイルの王道な組み合わせ。美味しいですが、あくまでシンプルながら美味しいものであり、カプレーゼはカプレーゼです。
マリナーラ
マルゲリータ
念願の聖林館のピザです。美味いの一言ですね。まず、生地が美味い。程よい塩気で香ばしく焼かれた生地は、小麦の味をしっかり感じることが出来てソースやチーズの味をどっしりと受け止めています。
番組内で柿沼シェフは「小麦粉は鮮度が一番大切であり、日本でピザを作るのであれば本場イタリアから輸送した小麦粉であっても日本で挽きたての小麦粉には勝てない」といったことを仰っていましたが、これは同意です。小麦に限らず穀粉は鮮度が命であり、粉自体の風味は時間とともに劣化していきます。挽いて時間が経っていない小麦粉を使用することで、この風味が生まれるのでしょう。耳はもっちり噛み応えがありつつ、ソースの下はとろける食感です。これが本物のナポリピザかと納得せざるを得ませんでした。
お腹に余裕があったので、追加でパスタをオーダーしようと思いましたが、席時間の関係で断念。次回は早めにパスタもオーダーしようと思います。
本場から仕入れた食材を使用して本場の味を再現するお店が一般的だとは思いますが、柿沼シェフの様に地元やその国の食材を使用して本場を凌駕する味を提供するというのは素晴らしいですね。
ご馳走様でした。
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